2022/02/10 11:03
みなさん、こんにちは。
らと農園らとちゃんです。
さて、らと農園では毎年12月から6月までラトマトことカラフルなミニトマトを販売しています。
トマトって夏野菜のイメージがありますが、熊本では冬にハウスで暖房をつけて育てるのが一般的なんです。
なぜかというと、熊本の夏は暑いから!
暑いとトマト育つんじゃない?と思われるかもしれません。
しかし、暑すぎると栽培が難しいのです。
というのも、トマトちゃんって原産地の記憶をすっごく残した野菜なんです。
トマトちゃんの原産地は、南米ペルーのアンデス山脈の高地!
世界遺産マチュピチュがある場所ですね。
赤道地帯に位置するので、一年を通して気温差はあまりなく、常に20度以上の常春常夏な気候。
そして高地なので、涼しい山風が吹く。
トマトちゃんは、暑いけど涼しい風が吹く素敵な環境で生まれたのですね。
そしてここからが本題です!
2月といえばラトマトの全盛期なのですが、現在販売中止中。
なぜかと言いますと、らと農園がある菊池が大寒波でー6度になった日。
暖房が故障したのです…。
朝、いつも通りにハウスに入って愕然としました。
ハウス中うなだれたトマトの成長点(一番先っぽの場所)。
時間が経つにつれ、すべての葉っぱが色を緑から茶色に枯れていきました。
そんなハウスを見た私は、後頭部を殴られたようなズキンズキンという頭痛がして、吐き気が止まりませんでした。
焦りと不安と絶望感と色々な感情が入り乱れて、冷静でいることができませんでした。
初めてのことで、解決策がわかならなかったので、連絡先のわかるトマト農家さんたちに連絡をしまくりました。
本当にたくさんの方にアドバイスと助言をいただき、出てきた選択肢は3つ。
❶別のものを植える(知識とコストがかかる)
❷脇芽を伸ばして、再生(再生するかのリスク、時間がかかる)
❸もう一度、トマト苗を植える(コストがかかる、時間がかかる)
私は、❷の再生を選びました。
そのための作業は、枯れた成長点、葉っぱ、実、をすべて落とし着果負担を減らし、脇芽に全栄養がいくようにすること。
こちらがツンツルテンのハウス。
残ったトマトは、味がのっていないので廃棄。と言われましたが
捨てるのは悲しくて、使っていただけそうな飲食店様や加工業者様にお譲りしました。
青いトマトをジャムにしてくださったのには、感激しました。
菊池の隠れイタリアン「コントルノ食堂」菊池シェフ、本当にありがとうございます。
そして、作業をしていくうちに希望も見えてきました。
大寒波の中、元気に育っている苗も数本あったのです!
この生命力抜群のミニトマトに私は名付けました。
「生き残りトマト」
と。
コロナ渦でどこも厳しい状況が続いていると思います。
こじつけの験担ぎではありますが、この生き残りトマトには絶対パワーがあふれています!
トマトは生育適温が25度。
0度で生育停止、-2〜3度で凍傷になり再生はできないと、ある資料には書いてありました。
そんななか、-6度を生き抜いたトマトちゃん。
本当によく頑張った!!!
そんなパワフルな「生き残りトマト」をみなさまに食べていただきたい!
毎日、収穫できる量はかなり少ないので少しづつ限定販売することを決定しました。
再生している苗は、うまくいけば4月末?5月?には、収穫ができるはず!!!
春が待ち通しいです。
「生き残りトマト」※1週間5箱の限定販売はコチラ
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